2012年2月2日木曜日

「デフラグ」ってなんですか?

先日Xpのパソコンを最適な状態に設定するには?で「デフラグ」という言葉を使いましたが、今回はこれがどういう処理なのか、簡単に説明したいと思います。


デフラグはどういう処理?

パソコンの中で文書データやプログラムは、「ハードディスク」という部品の中で「ファイル」という単位で保存されています。

パソコンの「性能」はどうやって決まるの?でもお伝えしたとおり、ディスクは本棚に例えて説明しています。

本棚の中で隙間無く本が並ぶように、ディスクの中でもファイルがきれいに並んでいる‥‥という状態が理想ですが、実際には、文書の修正や、プログラム更新などで、ファイルの順序は変わってきます。

例えば元のサイズより大きくなって続きが離れた場所に置かれてしまったり、小さくなって隙間ができたり、さらにはその隙間に新しいファイルが細切れで詰め込まれてしまったり、という状態になっていくわけですね。

「断片化」「fragmentation」とは上のように細切れになってしまった状態、「フラグメント fragment」とは「断片」という意味です。

断片化すると、ひとつのファイルを読み書きするのに離れた場所を読み込む動作が必要となってしまい、起動や終了を含めてあらゆる動作が遅くなっていきます。

この断片化を解消するのが「デフラグ defrag」という処理です。ディスク上の細切れのファイルを並び替え、きれいに並んだ状態に直します。

デフラグを行うプログラムはWindowsに標準で付いてくるのですが、他にも、より少ない時間で効率よく実行するもの、使用頻度に応じてファイルの位置を効率的に並べてくれるもの、パソコンの処理が空いている時間を利用して自動的に実施するもの、有償のもの、無償のもの、様々あります。


デフラグの問題点は?

  • 時間がかかります。

    場合によっては、デフラグの完了まで、数時間かかるケースもあります。

  • 実施中、他の処理はおすすめできません。

    デフラグ自体がディスクを激しく読み書きするので、動作が非常に遅くなります。また整理している横で散らかしているような事になるので、他の処理は行わない方がよいです。

  • ディスクに負荷がかかります。

    そのため寿命を縮める事になります。特に夏場は廃熱がこもってしまう問題も出ます。パソコンのメモリが豊富だったり、元々高速なディスクを使用している場合、断片化による悪影響は少ないので、あまり頻繁に行う必要は無いでしょう。

  • SSDの場合、そもそも必要性が乏しい。

    SSDは、SDカードやUSBメモリと同様に電気的に読み書きするため、デフラグの悪影響は少ないと言われています。またHDDよりも書き換え可能な回数が少なく、デフラグはHDD以上に寿命を縮める事に繋がります。とはいえSSDでも空き領域が断片化すると速度低下するという意見もあり「より慎重に行うべき」だと思います。

弊社では訪問サービスでオススメのデフラグツールのご紹介、導入などもしております。

不明な点がありましたら、ぜひ、ご相談いただければと思います。


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