できますが、このあたりはマイクロソフトのサポートで説明されています。
簡単に説明すると「マイクロソフトでは推奨していない使い方ですが、必要な場合は古いものから順にインストールしてください」という趣旨の文書が出ています。
- Office2000および97(http://support.microsoft.com/kb/218861/ja)
- Office Xp(http://support.microsoft.com/kb/290576/ja)
- Office2003(http://support.microsoft.com/kb/828956/ja)
- Office2007(http://support.microsoft.com/kb/928091/ja)
- Office2010(http://support.microsoft.com/kb/2121447)
なので、Officeがプリインストールされているパソコンへ、古いバージョンのOfficeプログラムをインストールすることは止めたほうが賢明です。
どうしてもと言う場合は、一度新しいOfficeをアンインストールして、順番にインストールした方が良い、という事ですね。
また、Outlookについては例外で、最新のバージョンのOutlookをインストールすると古いバージョンはアンインストールされるので注意が必要です。
さらに詳しく、技術的な面から説明します。
Windowsの中では、様々な部品が共存して動作しています。これは「DLL」とか「OLE」とか呼ばれています。
これらの部品のおかげで、複数のプログラムから共通の機能を呼び出す事ができるわけですね。
この機能を使うと、WordやExcelを別のプログラムから呼び出して自動的に文書を作成できたりもします。
ところが、複数のOfficeがインストールされていると、どのバージョンのプログラムを呼び出せば良いのか、Windows が混乱してしまいます。
実際にどのバージョンのプログラムが呼び出されるかについては「複数のバージョンの Office がインストールされている場合の Office オートメーションについて」という文書に書いてありますが、「最後に起動した」あるいは「最後にインストールされた」という条件で、少々ややこしい事になっていますね。
まとめると、下のようになります。
- 私としては、1台のパソコンに複数のOfficeプログラムをインストールすることはトラブルの元なので、強く避けるべきと考えています。
- もしどうしても複数バージョンをインストールしたい場合は、インストール手順に気をつけるべきです。
- Office2000やXpはサポート期限も切れているため、セキュリティの面からインストールは避けましょう。
トラブル発生時にかかる手間はリスクを考えると、最新のソフトで揃えた方が損が無いと考えますが、いかがでしょうか。
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