2011年12月12日月曜日

Windowsの32ビット版と64ビット版とは? ビット数とは?

このブログでは、最初のテーマとして「OSにはサポート期間がある」「サポート期間が終わると、怖くて使えない」という事をお伝えしています。前回は、VistaからWindows7にアップグレードする際は、種類が多いので注意が必要というお話をしました。


そして、様々な「エディション」の他にも「32ビット」と「64ビット」という違いがあります。今回はこれらの違いについて簡単に説明します。


まず「ビット」という言葉が難しいところですが、これは「情報の量」の単位です。

特にここでは「一度に扱える情報の量がどのくらいか」という事を示しており、これが「扱えるメモリの量の上限」に影響します。

ビット数、情報量の考え方については弊社メールマガジンでちょうど1年前に取り上げていますので詳しくはこちらを。


それを踏まえて比較すると、次のようになります。

  • 32ビット版のWindowsは基本的に最大で4GBのメモリまでしか扱う事が出来ません。

    これは「32ビット」で表せる数は4294967296=4Gとなるためです。もっと言うとWindowsの設計の都合上、実際には約3GBまでしか使うことが出来ません。

    パソコンは搭載メモリが多い方が動作が早くなる事、メモリが安くなっている事などから、最近発売されているパソコンでは4GB搭載の物も多くなっています。

    このようにメモリを大量に使う場合には、64ビット版のWindowsが必要になるわけですね。

  • Windows7のアップグレード版パッケージには、32ビット版と64ビット版の両方が入っています。

  • これまで32ビット版Windowsで動いていたプログラムの多くは、64ビット版Windowsでも動作することが出来ます。


それなら「すべて64ビット版にすれば良いのでは?」と思うかもしれません。

が、これにはいくつか注意が必要です。

  • CPUが64ビットでの動作に対応している必要があります。
  • 各機器を動かすプログラム「ドライバ」は、32ビット版と64ビット版で異なっています。古い機器の場合、64ビット版ドライバが提供されない事もあります。
  • 上記の理由もあって、32ビット版から64ビット版への上書きインストールは出来ません。新規インストールが必要になります。
  • 一部のプログラムは64ビット版Windowsでは動作しません。

新規インストールすると、各種の設定が消えてしまう点が少々やっかいですね。

ですので、現在使用中のWindowsが32ビット版の場合は「どうしても」という場合を除いて、Windows7でも32ビット版のまま使い続けるのが良いのでは、と思います。


どういうケースで新規インストールになるかは、マイクロソフト社の「アップグレードの前に、これだけは、必ず確認しよう!」のページが参考になります。


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