2011年12月28日水曜日

どんな形のパソコンを選ぶと良いですか?

このブログ、年内の更新は今日までで、年末年始はお休みをいただく予定です。

なお、情報処理推進機構 (IPA) http://www.ipa.go.jp/という所から、年末年始における注意喚起も出ています。IPAはという経済産業省所管の独立行政法人です。年明けの始業時にはウィルス感染など特に注意すると良いでしょう。


さて、「どういうパソコンが良いか?」という話の続きですね。

基本的なパソコンの仕組みが分かったところで、今回はパソコンの形から特徴を考えてみます。

デスクトップパソコン
  • 持ち運ぶには不向きなので、事務所内だけで使うのに適しています。
  • HDDの交換やメモリの追加など、あとで性能向上を考える場合にも適しています。
  • 以前に使っていたモニタが既にある場合、本体だけ買えば済むので非常に割安です。ただし富士通など一部のメーカーでは、モニターの接続ケーブルが特殊な事があり、この場合は使いまわすことが出来ません。困った事です。
  • 非常にコンパクトなサイズのものもあります。ただし性能が今一つになったり、その割に高くなったりする事も有ります。
ノートパソコン
  • 事務所内に限らず、出先でも使えるなど、使う場所を選ばないのが非常に魅力です。
  • デスクトップ型と違って、モニターとの配線が不要です。
  • 使用していないときはしまっておくことが出来ます。
  • 特に最近の機種は無線LANの「子機」の機能を内蔵しているので、ネットを使うのがより楽になります。ただし「親機」の設置が必要です。
一体型
実は私はあまりお勧めしていません。よほど「形が気に入った」とか「アウトレット品で安かった」というような理由が無い限り、ノート型に比べても割高になる事が多いです。
  • 通常のデスクトップパソコンと違い、次回の買い直しの時に「本体だけ」を買いなおす事が出来ません。
  • ノートパソコンと同様本体と画面のケーブルはありませんが、外に持ち出して使うのには向いていません。ケーブルの配線は一度行えば、その後でやりなおす必要は無いので、そのコストをどう考えるか、という事ですね。

デスクトップ型とノート型は「どこで、どういう目的で使いたいか」によって選ぶと良いと思います。

事務所や家の中で使う場合は、コストや性能を重視するならデスクトップ型、配線が面倒ならノート型、という事でも良いかもしれません。


というわけで、どういうパソコンを選ぶかは「目的」「コスト」「形」「性能」のどれを重要視するかによって変わってくるという事ですね。

さらに言うと、コストを重視すると通販やBTOと呼ばれる購入方法を選んだ方が良いかもしれません。この場合は「納期」という問題も生じてきます。

このBTOについてはまた後日、説明したいと思います。


それでは皆様、良いお年を!


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2011年12月27日火曜日

メモリに関する注意点は?

前回パソコンの「性能」はどうやって決まるの?では、出来るだけメモリを増やすと高速化に繋がります、という話をしました。

今回はその補足として、メモリに関する注意点を挙げます。


パソコンの型番とメモリの規格

メモリを購入する際は、事前にお使いのパソコンで使えるメモリの型番、枚数などについて、知っておく事が大切です。

パソコンメーカーのページや、バッファローやIOデータなどのメモリメーカーのページで、パソコンの型番を元に調べる事ができます。

なお「上限」とされているよりも多い容量のメモリを付けても、正常に動作しないおそれがありますので、ご注意ください。

デスクトップパソコンとノートパソコンとでは、メモリの大きさ、形状が異なります。

また、同じ形状のメモリでも、電気的な特性が違う事があります。これは速度や容量を向上するための、新しい規格が出てくるためですね。

時々「以前に使っていたパソコンのメモリを新しいパソコンに使えないか?」という質問もいただきますが、新しいパソコンは新しい規格を採用しているため、無理な場合が多いです。

増設の際、調べる手間や間違えて購入リスクを考えると、代行サービスを頼んだ方が早いかもしれませんね。

Windowsによるメモリ量の制約

パソコン本体は増設可能でも「Windowsの32ビット版と64ビット版とは? ビット数とは?」でお伝えした通り、32ビット版のWindowsでは使えるメモリの量に「約3GB」という上限があります。

ちなみに64ビット版のWindows7での上限は、Home Premiumが16GB、ProfessionalやUltimateは192GBとなっているので、問題になる事はあまり無いのでは、と思います。

そもそも増設が出来ない

特にノートパソコンでは、軽量化、低価格化のために増設が出来ない場合があります。

メモリの価格とメーカー保証

新規格のメモリの場合、登場した直後は割高という事があります。

なので、後で増設した方がお財布には優しい、というケースもあります。

一方で、メーカー直販で増設して購入した場合、増設したメモリもメーカー保証の対象に含まれる場合があります。これはメモリの不良による異常を防ぐのにとても有効です。また、間違えて増設するリスクは0になります。


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2011年12月26日月曜日

パソコンの「性能」はどうやって決まるの?

仕事をするのに、パソコンが遅いと困りますね。

では、パソコンの性能はどうやって決まるのでしょうか?


テレビで広告しているので「インテル」というメーカーの名前くらいは聞いたことがあるかも知れません。インテルが作っているのは「CPU」という、いわばパソコンの頭脳とも言える部品です。

確かに良いCPUを使えば処理は速くなります。特にWindowsが世の中に広まり始めた90年代後半は、CPUの速度の差が決定的だったので、少しでも良いCPUを選ぶことが大切でした。

しかし、パソコンの速度を決めるのはCPUだけではありません。


そこで、遠回りに思うかも知れませんが、パソコンの中でどんな風に処理が行われているか、手計算で事務作業を行う場面に例えて解説します。以前に弊社メールマガジンで「今さら聞けないPCの中身」と題してお伝えした内容を抜粋し、さらに簡単にしたものです。

CPU

これは「事務処理をする人」に相当します。

最近のパソコンでは「デュアルコア」「マルチコア」と言って、1台の中に複数のCPUが入ったものになっています。人が二人になれば、処理速度はほぼ2倍になる、というわけです。

CPUが遅いと全体的に処理が遅くなってしまいます。

遅いより速い方が良いですが、これだけで速度が決まるわけではありません。

ディスク:HDD(ハードディスク)またはSSD

資料や作成した書類が保存された書棚に相当します。

ここには「どうやってCPUが処理をするか」を書いたメモも保存されています。

実はCPUは一切暗記できないので、何かをするにはこのメモが必要になります。

容量の差ばかりが問題視されがちですが、データを取り出す速度にも差があります。

HDDは回転するディスクに、SSDはフラッシュメモリというSDカードやUSBメモリと同等の媒体に保存します。

メモリ

ディスクから出してきた資料や、これから書き込む書類を広げる「作業机」に相当します。

上でも書いた通りCPUは一切暗記できないので、必要な資料はすべて机の上に出しておく必要があります。

メモリが多いと速度の向上に役立ちます。

ではなぜ、メモリが多いと速度が速くなるのでしょう?

その関係を説明します。

  • 特に昔は、使えるメモリの量に非常に制約がありました。

    そこで、作業中のメモリの内容(机の上の文書)の一部を一時的にHDD(本棚)にしまっておく、という方法が考え出されました。(「仮想メモリ」と呼びます)。

    少ないメモリで多くのデータを利用できるメリットがありますが、データの出し入れのためHDDにアクセスする時間が非常に増えます。

    この「入れ替え作業」が生じやすいのは、操作するプログラムやウィンドウを切り替える時ですね。特に昔のWindowsをお使いの方なら、経験がおありだと思います。

  • 逆にメモリの量に余裕がある場合、使いそうなデータをあらかじめHDDから読んでメモリ上に置いておく事で、体感的な時間を短縮する機能もあります(「キャッシュ」と呼びます)。

特に扱うデータが大きな場合や、複数の仕事を頻繁に切り替える事が多い場合は、CPUよりも、メモリの量を重視した方が良いわけですね。

なお実際には、CPUがメモリからデータを読み込む速度は1秒間あたり数GB、HDDから読み込む速度は1秒当たり数十MBと、約100倍もの差があります。


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2011年12月22日木曜日

仕事で使うパソコンを買う時の注意点は?

これまでセキュリティの話ばっかりになってしまいました。もちろんセキュリティは大切な事なので随時お伝えしていきますが、そろそろ違うお話もしましょう。

という事で、今回は仕事用のパソコンを購入するときの注意点について簡単にお伝えします。


良く使うソフトや機器が使えるか、確認しておく

例えば周辺機器を使うには「ドライバ」と呼ばれる動作用のプログラムが必要です。

最新のWindowsでは以前のWindows用のドライバが動作しない事が有るので、適切なドライバが用意されているか、注意が必要です。

余計な機能、ソフトはなるべく付けない

将来、Windowsを入れ替える必要が出てきたとき、特別な機能は使えなくなる可能性が高いです。

必要な機能であれば、後で周辺機器を追加・変更して対応する事も出来るので、「あれもこれも」と欲張らず、出来るだけシンプルな構成にしておいた方が無難です。

性能に余裕を持たせる

上と少し関連しますが、余計な機能を削った分のコストで、基本的な性能に余裕を持たせておくと良いと思います。

買った時は気にならなくても、パソコンは使っていくうちにデータも増えます。それにより動作が次第に遅くなる事が良くあります。これには「後から出てきた新製品と比較されるので余計に遅く感じる」という心理的な面もあります。

「どのような性能を重視すべきか」については、いずれ取り上げたいと思います。

仕事用のWindowsにする

家庭用パソコン?ビジネス用パソコン?」でお伝えした通り、Windowsには家庭用と仕事用のエディションが用意されており、家庭用Windows搭載機の場合、特に買うタイミングによってはサポート期間が非常に短くなります。

家庭用Windowsよりも少し値段が高い事、Windows7では後でエディションの変更が簡単になっている事などもありますが、メーカー保証は「購入時の状態」が保証対象となっています。ですので、可能なら購入時からビジネス用のWindowsを選んでおくと良いでしょう。

(※ 2012/02/20追記:Windows Vista/7のサポート期間が延長されましたの通り、これらについては家庭用も仕事用も同一の期間となり、Windows Vistaは2017年まで、7は2020年までと延長されました。

メーカーの保証期間を長くする

直販メーカーの多くは「サポート期間延長」というオプションを有償で用意しています。

特にノートパソコンの場合は分解・修理が大変な上、移動中に壊れてしまうケースも多いので、付けておくと良いでしょう。

ちなみに私の場合、普通のSONY製の液晶テレビをモニターとして使用しています。私のプロフィール写真の背景で、青い画面となっているモニタがそれです。これならパソコンをバージョンアップしたからと言って、テレビが見られなくなる心配はありません。


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2011年12月21日水曜日

「Adobe Reader」の問題って何?

これまで、Windowsのセキュリティ面を中心にお話していますが、やはりと言うか「4割はAdobe Reader未更新、2割は対策ソフトなし――危険な実態が判明」というニュースが出てきました。

対策ソフトについては前回「セキュリティソフトの注意点は?」でお伝えした通り、個人や小規模事業所なら無料で使えるソフトがあるので、ぜひ導入をおすすめします。古い、非力なパソコンでもなんとか動きますよ。


さて、今回は Adobe Readerについてです。

Windows「以外」の脆弱性は?」でも少し取り上げましたが、あらためて、お客様からよく尋ねられる事をまとめます。


「Adobe Reader」って、何に使うの?

Adobe Reader は「PDFファイル」を開くのに使うソフトです。

最近は多くのソフトの取り扱い説明書がPDFファイルになっていたりしますね。

インストールした覚えは無いけど?

各ソフトに付属のマニュアルを開くなどの目的で、特に普通に家電店で売っているメーカー製パソコンの多くは、最初からインストールされています。

自動更新されないの?

自動更新機能が付いたのは、2010年4月に発表された「バージョン9.3.2および8.2.2」です。これより古いバージョンには自動更新機能はありません(参考:Adobe Reader/Acrobatが定例アップデート、自動更新機能も有効に -INTERNET Watch)。

「ここ数年、パソコンを買い替えていない」という方は、自動更新機能の無い、古いバージョンのままかも知れません。

なんで脆弱性が多いの?

機能が豊富で複雑すぎる事や、古いファイルとの互換性を保つために構造を一新できない事が問題だと言われています。

どんな風に攻撃されますか?

知人からメールにPDFファイルが添付されて送られてくる、という攻撃があります。

「見積書です」とか「資料です」とか、中身を見るようにメッセージが書いてあるわけですね。

知人からのメールで、しかも実行ファイルではないので安心して開けると、攻撃が成功して、乗っ取られてしまいます。

これは、すでに乗っ取りに成功したパソコンを踏み台にして、さらにその知り合いに攻撃を広めていく、という手口です。

感染しているかどうかは、一見しても分かりません。

セキュリティソフトがあれば大丈夫では?

特に「ガンブラー」という攻撃では、多くのセキュリティソフトが問題を認識する前に攻撃ファイルが出回っていました。

また、セキュリティソフトが警告していても、ユーザー自身が「PDFファイルを開く」という動作を許可してしまうケースもあります。

一見、普通に使えているので問題に気が付かない、という事ですね。

「セキュリティソフトなんかなくても大丈夫」と言う方をたまに見かけますが、非常に恐ろしい状態だ、という事は知っておいた方が良いと思います。


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2011年12月19日月曜日

セキュリティソフトの注意点は?

これまで、Windowsのセキュリティ面を中心にお話しています。前回は「サポート期間を過ぎても、セキュリティソフトがあれば良いのでは?」という事で「セキュリティソフトだけでは危険がある」という事をお伝えしました。


逆に、うっかり更新を忘れてしまう場合もあると思いますので、セキュリティソフトと両方あると安心です。

では、セキュリティソフトを使うにはどういう点を注意すればよいか、そのポイントをお伝えしたいと思います。

安全性

セキュリティソフトはデータやプログラムにウィルスが含まれていないか、自動的に判定しています。

なるべく100%正確に判定できる事、誤検出はトラブルが少ない事、新型ウィルスにも早めに対応できる事が大切です。

軽さ

セキュリティソフトは、通常のパソコン作業の裏でウィルスを検出する動作をします。

ソフトによっては、この動作が非常に重くなってしまう事があります。「安全だけど快適に使えない」では困ってしまいますね。

更新期間

最新のウィルスに対応するための更新する機能があります。が、更新できる期間にはやはり限度があります。

更新期間を過ぎていると、新しいウィルスが出てきても検出できません。期間を過ぎたまま使うのはとても危険です。。

台数と価格

うれしい事に、1本のソフトで複数のパソコンにインストール可能となっているものが多くあります。他のソフトと異なる点ですね。

1台あたりいくらになるか、も確認すると良いでしょう。


これを踏まえて、現在私がおすすめしているのは、下の二つです。

ノートン インターネットセキュリティ

以前から家電店で「マカフィー」「ウィルスバスター」と並んで売られていますが、その中で非常に動作が軽いのでお勧めです。

以前使っていた方は「重い」という印象があるかと思いますが、2008年バージョン以降は非常に軽くなりました。

Microsoft Security Essentials

「有償のソフトを用意するのはちょっと‥‥」という方向けです。ノートンに比べると少し重たいですが、個人や小規模ビジネスであれば無償で使用できます。


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2011年12月16日金曜日

サポート期間を過ぎても、セキュリティソフトがあれば良いのでは?

これまで、「OSにはサポート期間がある」「サポート期間が終わると、怖くて使えない」という事をお伝えしています。前回は「Windows「以外」の脆弱性は?」という事で、他に気を付けるべき項目について簡単にお伝えしました。

前日Windowsの更新方法、注意点は?という記事の中で「Internet Explorerは自動的にバージョンアップされない」という事を書いたばかりなのですが、自動的にバージョンアップされるように改められるそうです(元情報)。

ホームページ制作のお仕事では、IE6のおかしな動作、不便さに非常に困る事が多いので助かる面もあります。が、一部のWebサービスが動作しなくなる恐れもあります。注意しましょう。


さて、今日の本題です。

時々、「サポート期間が過ぎても、ウィルススキャンソフトがあれば大丈夫では?」とご質問を受ける事もあります。


結論から言うと、やはりそれでは危険があります。


よく、セキュリティの問題は「ご自宅の鍵」に例えてお話します。

ご自宅のドアを勝手に開けられたら大変困る事と思います。 しかし、「サムターン回し」という方法を使うと、鍵をかけていてもドアを開けて侵入できてしまう事が知られています。

「脆弱性がある」とは、そのような状態を指します。

現実のドアの場合は近所の人の目があったりして難しいですが、パソコンの中では黙って実行されてしまいます。


そして一方「ウィルススキャンソフト」は監視カメラで入り口を見張っているイメージですね。もちろん、無いよりはあった方が良いですが、「鍵が役に立たない」という危険な状態なのに、監視カメラだけで安全性を確保しよう、というのは問題があります。

例えば万が一、カメラも不調になった場合に非常に危険です。ウィルススキャンソフトも、多くの場合は防いでくれますが、100%ではありません。


大半のウィルスは弱い所、問題のあるところを狙うので、事前に問題のあるところを入れ替えて置けば良いわけです。

実際の家の鍵を交換するのは大変ですが、ソフトウェアの入れ替えは容易で、しかも無料で配布してくれています。ぜひ更新はきちんとしておきましょう。


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2011年12月14日水曜日

Windows「以外」の脆弱性は?

これまで、「OSにはサポート期間がある」「サポート期間が終わると、怖くて使えない」という事を中心にお伝えしています。前回は、Windowsの更新方法、注意点について話をしました。

ちょうど今日は Windows Update がある日ですね。皆さん更新は済んでいますか?


さて、ウィルスなどの攻撃の多くは、ソフトウェアの「脆弱性」を悪用します。

脆弱性とは、プログラムに欠陥により危険がある、という事です。「それなら欠陥を無くしてから出荷すれば?」と思うかもしれませんが、ソフトウェアの構造は複雑なので、事前に欠陥を完全に検知するのは難しいわけですね。特に以前は安全性よりも速度が重視されていた事、そのような以前のソフトウェアと互換性を保たなければならない事などが問題の根本にあります。


そして、脆弱性があるのはWindowsだけに限りません。

どのようなプログラムも、脆弱性が残っている可能性はあります。


特に問題となりがちなプログラムを簡単に列挙します。

  • Word、Excelなどの「Office製品」。

    前回お伝えした通り、これらも Microsoft Update で更新できます。きちんと更新しておきましょう。

    なお、Office製品にもWindowsと同様に「サポート期間」があります。サポート期間を過ぎたOffice製品を使い続ける事は非常に危険です。サポート期間はマイクロソフト社のサポート期間検索ページで調べることが出来ます。

  • PDFファイルを開く「Adobe Reader

    サポート期間はAdobe社のページで確認できます。

    現在は「バージョン9」または「10(Xと表記)」がサポート対象で、8以前のサポートは終了しています。バージョンアップを強くお勧めします。

  • 動画再生やゲームなどに使われる「Flash Player

  • 様々なプログラムの動作に必要となる「Java

それぞれ最新版には自動更新の仕組みは用意されていますが、完全に自動というわけではなく、確認メッセージで許可する必要があります。そのため、せっかく更新を促すメッセージが画面に出ているのにキャンセルされている、というケースも多く見かけます。私が見た中には、まだ自動更新機能が付いていないバージョンを使っていたケースもありました。


これらが最新かどうか、ひとつひとつ確認するのは結構大変ですね。

そこで、MyJVNというプログラムを利用すると良いでしょう(ただし動作に「Java」が必要です)。

MyJVNは、情報処理推進機構 (http://www.ipa.go.jp/)という経済産業省所管の独立行政法人が配布しています。安心して実行してください。


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2011年12月13日火曜日

Windowsの更新方法、注意点は?

これまで、「OSにはサポート期間がある」「サポート期間が終わると、怖くて使えない」という事を中心にお伝えしてきました。前回は、Windowsには32ビット版と64ビット版という違いもあるというお話をしました。


これまでお伝えしたように、脆弱性を解決するには更新版のプログラムに入れ替える必要があります。サポート期間内は新しい修正プログラムが毎月無償で提供されます。

Windowsの更新プログラムは毎月「第二火曜日の翌日」に公開されています。ちょうど今日、13日が12月の第二火曜日、明日がその翌日ですので、今月の更新プログラムが公開されるのは明日です。今回の更新内容の概要は2011年12月のマイクロソフト セキュリティ情報の事前通知で記載されています。

なぜ「第二火曜日の翌日」という少々ややこしい設定なのかと言えば、アメリカでは毎月第二火曜日となっている所、時差の関係でこのような事になっているわけです。問題の性質上、全世界で同時に発表する必要があるのですね。


更新は非常に簡単で、最近のWindows(Windows Xp サービスパック2以降)であれば自動的に行われます。

この仕組みは「Windows Update」「 Microsoft Update」と二種類あります。これらの違いを簡単に説明します。

Windows Update
Windowsのみを更新するための仕組みです。
Microsoft Update
Windowsだけでなく、Office(WordやExcelを含む)など、他のマイクロソフト社製品も更新する上位互換の仕組みです。

この機能については以前に弊社メールマガジンで「Windows Update、 Microsoft Update」として取り上げています。

また、マイクロソフト社のサイトでもMicrosoft Update 利用の手順として詳しく掲載されています。こちらも参考にしてください。


注意点を列挙します。

  • サービスパックやInternet Explorerのバージョンアップなど、重大な更新は人間が確認する必要があります。更新を促すメッセージが出ているのに、無視してそのままになっているケースを非常に多く見かけます。
  • 後からOffice製品をインストールした場合など、Microsoft Update が有効になっていないケースも見かけます。Windows7の場合は「Windows Update」の画面左側の「設定の変更」で確認、変更できます。きちんと有効になっているか、一度、確かめてみると良いでしょう。
  • Internet Explorerをバージョンアップすると、一部のページで未対応というケースがあります。神奈川県の電子入札システムなどがそうです。バージョンアップの際は、対応が出来ているか確認しましょう。

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2011年12月12日月曜日

Windowsの32ビット版と64ビット版とは? ビット数とは?

このブログでは、最初のテーマとして「OSにはサポート期間がある」「サポート期間が終わると、怖くて使えない」という事をお伝えしています。前回は、VistaからWindows7にアップグレードする際は、種類が多いので注意が必要というお話をしました。


そして、様々な「エディション」の他にも「32ビット」と「64ビット」という違いがあります。今回はこれらの違いについて簡単に説明します。


まず「ビット」という言葉が難しいところですが、これは「情報の量」の単位です。

特にここでは「一度に扱える情報の量がどのくらいか」という事を示しており、これが「扱えるメモリの量の上限」に影響します。

ビット数、情報量の考え方については弊社メールマガジンでちょうど1年前に取り上げていますので詳しくはこちらを。


それを踏まえて比較すると、次のようになります。

  • 32ビット版のWindowsは基本的に最大で4GBのメモリまでしか扱う事が出来ません。

    これは「32ビット」で表せる数は4294967296=4Gとなるためです。もっと言うとWindowsの設計の都合上、実際には約3GBまでしか使うことが出来ません。

    パソコンは搭載メモリが多い方が動作が早くなる事、メモリが安くなっている事などから、最近発売されているパソコンでは4GB搭載の物も多くなっています。

    このようにメモリを大量に使う場合には、64ビット版のWindowsが必要になるわけですね。

  • Windows7のアップグレード版パッケージには、32ビット版と64ビット版の両方が入っています。

  • これまで32ビット版Windowsで動いていたプログラムの多くは、64ビット版Windowsでも動作することが出来ます。


それなら「すべて64ビット版にすれば良いのでは?」と思うかもしれません。

が、これにはいくつか注意が必要です。

  • CPUが64ビットでの動作に対応している必要があります。
  • 各機器を動かすプログラム「ドライバ」は、32ビット版と64ビット版で異なっています。古い機器の場合、64ビット版ドライバが提供されない事もあります。
  • 上記の理由もあって、32ビット版から64ビット版への上書きインストールは出来ません。新規インストールが必要になります。
  • 一部のプログラムは64ビット版Windowsでは動作しません。

新規インストールすると、各種の設定が消えてしまう点が少々やっかいですね。

ですので、現在使用中のWindowsが32ビット版の場合は「どうしても」という場合を除いて、Windows7でも32ビット版のまま使い続けるのが良いのでは、と思います。


どういうケースで新規インストールになるかは、マイクロソフト社の「アップグレードの前に、これだけは、必ず確認しよう!」のページが参考になります。


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2011年12月10日土曜日

Windows7を買う場合の注意点は?

このブログでは、最初のテーマとして「OSにはサポート期間がある」「サポート期間が終わると、怖くて使えない」という事をお伝えしています。 前回はサポート期間が近づいてきたら、どうすればいい?という事で、Windows7にアップグレードする事や、必要な準備についてお話しました。

今回は前回の続きで、VistaをWindows7にアップグレードする場合、どのパッケージを買えばよいか、というお話をします。


例えばAmazonでWindows7製品のラインナップを見ると、まあ、たくさんあるわけですね。なんと14種類リストアップされています。

しかし良く見ると、いくつかの「組み合わせ」になっていますね。

では、詳しく見ていきましょう。


エディション:Ultimate / Professional / Home Premium

それぞれの違いはエディションとラインアップに詳しいです。機能面での違いは一般的に使われている範囲内では気にならない差だと思います。

エディションはWindows7の場合、後から「Anytime Upgradeパック」を使って変更することができます。

サポート期間は、Professional以外、Ultimateも家庭用なので2015年1月となっています。3年以上使うのであれば、Professionalを選択するか、後で上のAnytime Upgradeパックで変更するか、もうすぐ出る(はずの)Windows8にアップグレードするか、という事になります。

(※ 2012/02/20追記:Windows Vista/7のサポート期間が延長されましたの通り、家庭用も仕事用も同一の期間となり、Windows Vistaは2017年まで、7は2020年までと延長されました。

アップグレード

以前のバージョンのWindowsをお使いの場合にインストールできるものです。Vistaからのバージョンアップの場合はアップグレードを選びましょう。

サービスパック1適用済み

「サービスパック」とは、毎月の修正をまとめたものです。合わせて機能の追加や変更がある場合もあります。ちなみにサービスパック サポートページに各製品のサービスパックがまとまっています。

Windows7も最初のサービスパック「サービスパック1」が出ています。

無印の物を買っても良いのですが、後でサービスパックを適用するのは時間がかかります。なので、せっかくなら適用済みの物を選ぶと良いでしょう。


ちょっと特殊なのが下の二つですね。

Windows 7 Home Premium アップグレード版 Service Pack 1 適用済み ファミリーパックは、家庭内のPC3台までインストール可能となっています。Home Editionで良くて、複数台パソコンがある場合にオススメですね。

Windows7 Ultimate 通常版 マスターパックは、Ultimate Editionにマイクロソフト公式解説書が付属しているものです。が、この本だけでも買えるので、あまり意味が無い気もします。


そのほかにDSP版Windowsというモノがあります。

これはパソコンを自作する人や、パソコン組み立て販売業者向けのモノです。

  • パーツと一緒に買うことを前提に安くなっている物です。なので、付属のパーツを使わない場合は「ライセンス違反」となってしまいます。
  • 32ビット版と64ビット版が別売りとなっている点にも注意する点があります。

この「32ビット版と64ビット版」というのも良く分からないかも知れません。次回はこの違いについて説明します。


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2011年12月9日金曜日

サポート期間が近づいてきたら、どうすればいい?

このブログでは、最初のテーマとして「OSにはサポート期間がある」「サポート期間が終わると、怖くて使えない」という事をお伝えしています。前回はサポート期間の確認方法を説明しました。

特に注意が必要なのは「家庭用 Windows Vista」で、サポート期限は2012年4月、つまりあと4カ月となっています。

ですので、今回は特にVistaを例に挙げて説明したいと思います。

(※ 2012/02/20追記:Windows Vista/7のサポート期間が延長されましたの通り、これらについては家庭用も仕事用も同一の期間となり、Windows Vistaは2017年まで、7は2020年までと延長されました。


しかし「危険がある」とは言え、まだ動くモノを捨てるのは「もったいない」です。確かに。

そのような場合、どうすれば良いのでしょうか?


その場合の正しい対処法は「サポート期限が来る前に、新しいWindowsを購入して、お使いのパソコンにインストールする」事です。

Windows Vistaの場合は、Windows7を購入して対処することになります。


ここで注意点が二つあります。

  1. Windowsをバージョンアップすると、様々な機器、プログラムが正常に動作しなくなる可能性があります。
  2. パッケージ版Windowsには種類がいくつかあるので、間違いのないようにしましょう。

1番目について、新しいWindowsに対応した「プログラム」「ドライバ」が必要となる場合があります。

念のため「ドライバ」とは、機器を動作させるのに必要なプログラムの事です。

これらを適切に入れ替えないと「一応は動作するけど性能を発揮できない」あるいは「正常に動作しない、動かない」という場合もあります。


そこで必要になってくるのがWindows 7 Upgrade Advisorです。

このプログラムをダウンロード、実行すると問題の有無をチェックできます。


その上で、メーカーのサポートページから必要なプログラムや、追加の情報を収集・確認して準備することが重要です。

見比べると、メーカーにより対応がまちまちですね。
中には、たった3年前に発売した機種なのに「一部機能は更新プログラムを提供しない」というケースがある事も分かります。
この場合、Windowsをバージョンアップするとその機能が動かなくなります。
経験上「メーカーが独自に用意した機能は、このようにサポートが弱い」という傾向があると言えます。


そして2番目の「Windowsのパッケージの種類」なのですが、これは家庭用、ビジネス用という以外にも種類があるので、次回改めて説明します。


最後に、繰り返しになりますが、マイクロソフトのサポート期間が切れた状態でインターネットに接続し続ける事は特に危険です。ご注意を。


次回は「Windows7を買う場合の注意点は?」をお伝えします。


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2011年12月8日木曜日

自分のパソコンのサポート期間は? エディションとは?

前回まで、Windowsには「サポート期間」がある事、しかも家庭用とビジネス用で期間が異なる事をお伝えしました。


さてでは、ご自身が使っているWindowsのサポート期間はいつなのか、どうやったら分かるでしょうか?


そこでまずは、使っているWindowsがどのバージョンのどの種類なのか確認しましょう。

そのための簡単、確実な方法として「winver」を紹介します。マイクロソフト社のWindows のバージョン確認方法に画像付きで説明があります。ぜひご覧ください。


上のページには「エディション」という言葉が出てきます。
馴染みが無いかも知れませんので補足すると、これは「版」という意味合いの言葉です。
「ホームエディション(Home Edition)」は「家庭版」、つまり家庭用という意味になります。


そして、Windowsのバージョン、エディションが分かったら、下のページでサポート期間を確認すると良いわけですね。

Windows 7のサポート期間はこちら。家庭用Windows7のサポート期間は2015年1月です。
Vistaのサポート期間はこちら。家庭用Vistaのサポート期間は2012年4月です。
Xpのサポート期間はこちら。家庭用Xpのサポート期間は2014年4月です。


ちなみに、Mac OSではサポート期間に関して明確な規定がありません。
しかし何時まででも更新してくれるわけではなく、実際には「次の次のバージョンのOSが発売されたら新しい更新プログラムは出なくなる」という暗黙のルールがあります。
「バージョン10.4が出たら10.2は更新されなくなる」という感じですね。
タイミングによっては、かなり短い期間で更新が止まってしまうケースもあります。


そしてこれも重要な事なのですが、「脆弱性」があるのはOSだけではありません。

インターネットに接続するプログラムは基本的に「脆弱性が見つかる可能性がある」と考えてください。

これは説明すると長くなるので、いずれ改めて説明したいと思います。


次回は「サポート期間が近づいてきたら、どうすればいい?」をお伝えします。


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2011年12月7日水曜日

家庭用パソコン?ビジネス用パソコン?

前回は「OSにはサポート期間がある」「サポート期間が終わると、怖くて使えない」というお話をしました。


では、その「サポート期間」は、いったい何時まででしょうか?


と、その前に、一つ知っておいていただきたいことがあります。
じつは、Windowsにはいくつかの種類があり、サポート期間は「2種類あります」。


詳しくはマイクロソフト サポート ライフサイクルというページに掲載されています。
「コンシューマ・マルチメディア向け」が基本的に5年、「ビジネス・開発者向け」が基本的に10年、という2種類のサポート期間が説明されていますね。


この「コンシューマ」という言葉はあまり聞き慣れないかも知れません。
これは「消費者」という意味なのですが、「一般家庭向け」という位置づけだ、という事です。


「5年」というのはパソコンの寿命を考えると、少し短い気がします。
そしてさらに注意が必要なのは「発売開始から5年」という点です。


Windows7が発売されたのは2009年10月で、家庭用の Home Edition のサポート期間は「2015年1月」までとなっています。
これは、マイクロソフトのページでも記載されています


個人事業主や、比較的小規模の会社の方は、量販店、家電店で販売されているパソコンを購入されることが多いと思います。
ここで販売されているのは、ほとんどが家庭用Windowsです。
今、新しい家庭用のパソコンを買ってくると、3年とちょっとでサポート期間が来てしまいます。


「3年先」をどう捕えるか、がポイントなのですが、実際に3年経つと「もう使えなくなるの!?」というお客様が多いのが事実です。
あなたがお使いのパソコン、いつ頃に購入されたものでしょうか‥‥?


Windows7以外の場合のXp,Vistaはそれぞれ下の通りです。

Vistaのサポート期間はこちら。家庭用Vistaのサポート期間は2012年4月です。もうすぐですね。
Xpのサポート期間はこちら。家庭用Xpのサポート期間は2014年4月です。Vistaより前に出たのに、特例で逆転してしまっています。

(※ 2012/02/20追記:Windows Vista/7のサポート期間が延長されましたの通り、家庭用も仕事用も同一の期間となり、Windows Vistaは2017年まで、7は2020年までと延長されました。


自分のパソコンがどちらなのか、確認方法は次回「自分のパソコンのサポート期間は?」で説明します。


[神奈川県秦野市のIT訪問サービス/ホームページ作成/ソフトウェア開発] 有限会社アイエヌシーhttp://www.incinc.jp/

ご存知ですか? パソコンのOSには「サポート期間」があります。

お客様の所で説明する機会が増えてきましたので、「サポート期間」について少しまとめて書こうと思います。


ご自宅のドアや窓の鍵、皆さんきちんと管理している事と思います。


さて、あなたのパソコンではどうでしょうか?
しっかり鍵をかけたつもりでも、こっそり侵入する方法があったとしたら‥‥?


コンピュータの世界では、そのような危険性を「脆弱性」「セキュリティホール」と呼んでいます。
深刻な脆弱性が見つかると、パソコンのデータを盗んだり消去したり、あるいは他のコンピュータへの攻撃の足掛かりにされたりするなど、様々な悪影響があります。
怖いですね。


そこで、脆弱性が見つかると、修正プログラムが無償で配布され、毎月のように自動更新されています。


ところが、「サポート期間」を過ぎると、脆弱性があっても更新プログラムは配布されません。
プログラムにどんな問題が潜んでいても修正されません。


このような場合に起きる事を説明した記事がありますので、紹介します。

さよならWindows XP:Windows XPが招く「最悪のシナリオ」 - ITmedia エンタープライズ (http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1111/04/news006.html )


実際のサポート期間が何時なのかは次回に説明します


[神奈川県秦野市のIT訪問サービス/ホームページ作成/ソフトウェア開発] 有限会社アイエヌシーhttp://www.incinc.jp/